「学校に行きたくない」と言った小学生の息子!その時僕が考えたこと
当時小2の息子が「学校に行きたくない・・・」って真剣に訴えてきたのが、2016年11月ごろでした。
それまでもこれに近いことはありましたが、ここまで真剣なのは初めてで、親としてちゃんと子どもと向き合えるまで時間がかかりました。
何度もうちの奥さんと話し合いました。
そして、ある決断をします・・・
今この瞬間も、同じ境遇で悩んでいる親御さんがたくさんおられると思います。
これが正解だというものは、ないと思うんですね。
でも、「こんな方法もあるんだ~」って知っていただくことで、「少しでも今の気持ちが軽くなってもらえたらな~」っていう思いで、僕たち家族の選んだ道について書いてみたいと思います。
元から学校が嫌いだった?
息子は幼稚園時代からそうでしたが、家に居ることが好きでした。
「出来ることなら、ずっと家に居たい」と言い続けていた気がします。
でも時には学校で楽しいことがあったりするので、感情をごまかしながら通っていたんだと思います。
僕は、「まーどんな子どもでもこんなものだろう」と思って、特に深く考えませんでした。
でも今思い返せば、僕自身ずっとどこかで気になっていたんです。
僕の学校に対する違和感
違和感はずっとありました。
小学校入学当初から今に至るまで、参観や行事ごとで学校に行く度々にハッキリと感じていました。
僕が感じていた違和感とは、
- 常に「しなければならないこと」をさせる
- いつも先生に「何をしたらいいのか?」を求める
- 事細かにルールが決まっていて、窮屈
- 得意なことは後回しで、苦手なものを頑張らす
- 先生の親や子に対する、過度な遠慮感
- 全ての子供に「さん」付けで呼ぶ
- 自由な発想は後回し(邪魔)で、決まった正解へと答えを導く
- 皆が同じが一番、例外は認めない
- 教師の威厳が奪い去られて、サービス業のようになっている
挙げればきりがないですが、いい印象は持っていませんでした。
でも僕はなんとなくですが、
- 学校は行かなきゃいけない物
- たとえ子どもが嫌がっていても、学校に行かせるのが親の義務
- 少しでも学校に行きたがるように、気を紛らわせてあげるのが大切
- 将来の為には、誰もが通らなければならない道
- 他に選択肢はないんだから
- 逃げ癖がついたら、将来困ることになる
そんな風に考えて、子どもを小学校に通わせていました。正直苦しかったです。
親の心境の変化を感じ取った
息子が「学校に行きたくない」と言い出したきっかけは、奥さんの心境の変化だったようです。
「小2にもなれば、家にいてもそんなに手がかからないし、学校が嫌なら別にずっと家にいてもいいかな~」って心で思ったことを敏感に察知されたって言ってました。
ということは、息子は潜在的にずっと「学校に行きたくない」って感じていたんだと思います。
ここから僕の葛藤が始まるわけですが・・・
奥さんが「不登校」を認めてから、息子が週休7日になるまではそんなに時間がかかりませんでした。
僕としては当然最初は反対でしたし、「今日は学校に行くのか?明日は?」ってしつこく聞いていました。
でも、子どもが苦しんでいるのを見るのも嫌なので、なるべく小言を言わないように僕なりに気を付けながら。
これが、結構ストレスでしたね^^
まわりの声
地域の集まりで、不登校になった息子のことを話したことがあります。
その時言われた言葉が、
- 「それは大変やな~」
- 「なんで行かなくなったの?」
- 「甘えさしたらあかんで!」
- 「今だけや、そのうち慣れる」
- 「あかんやないか、ちゃんと学校に行かせんと!」
どっちかというと年配の方に、お叱りの声を多くいただきました・・・
「社会の常識から外れることはいけないことだ」って、盲目的に信じている人が大半だと感じて、これが余計に僕の公学校離れを加速させましたね。←ひねくれものです。
本田健さんの本を思い出した
そんなさなか、僕の好きな作家さんが書かれていた本の内容を思い出しました。
たしか、健さんは娘さんをなにか変わった学校に通わせていたはず。
さっそく過去の記憶をたよりにググりました。
その変わった学校とは、「サドベリースクール(デモクラティックスクール)」と呼ばれるタイプの学校でした。
授業がない、先生がいない、子どもとスタッフが運営する学校。
パッと見、かなり変わっていますよね?
なんじゃこりゃ?って感じですよね。
正常な反応が下手な僕は、「これいいやん!日本のサドベリーに通わせよう!」って直感で決めてしまいました^^
そこからは早かったです。
2校だけ見学に行って、転校と移住を決意してしまいました。
転校までに考えたこと・感じたことは?
ちょっとぶっ飛んだ考えの僕ですが、自称慎重派なので一応いろいろ考えたり調べたりはしましたよ。
- 普通の学校に行かないで大丈夫なの?
- 将来子どもが困ることはない?
- 社会の仕組みから隔離されない?
- 学歴はどうなるの?
- どれくらい認知されているの?
- 仕事はどうしよう
- 引っ越す町はどんなとこだろう
- 老齢の義母を残して行って大丈夫か
けっこうヘビーな問題もありましたけど、「差し引きかなりのプラスになるな」と感覚的に思えたのでヨシとしました。
プラス要因の内訳はシンプルでして、「なんやかんや言って、やっぱりわが子が毎日を楽しく過ごせる環境が最優先だ!」って思いに尽きます。
もちろん自分も一緒に楽しめるのが理想です。奥さんと一緒に。
彼ら(小3と小1の兄弟)がいてくれることで、僕たち夫婦の人生はめちゃくちゃおもしろい、色鮮やかなものになりました!
さらに今回、もっとこれからの人生を一緒に楽しむための、最高の選択ができたと思っております!(^^)!
さいごに
今日は一日雨で外に出れないので、「子どもたちは一日ゲームをやってるのかな~」なんて思いながら、駆け足でここ数ヶ月を振り返りました。
息子たちは、「デモクラティックスクール まっくろくろすけ」に4月から通っています。
いまのところ、楽しそうにやってますよ^^
そういえば長男君のうなされる声で、夜中に起こされることがほとんどなくなりました。
最近いっちょまえに、僕の目をみてしっかり意見するようになってきたのも、嬉しくて、頼もしくて、思わずニヤけてしまいます。
子どもの変化についていくのが大変ですけど、楽しい毎日です^^
うちみたいな変わった家族がいることに驚かれました?
自分でも変なのは自覚しております。笑
でも、こっちに来てみて、自由に生きている人に会う機会が増えましたよ!
居るとこには居るんですね~。
僕がいままで見てきた世界は、まだまだほんの一部だったんだな~って実感しています。
世の中には、見えないだけで実はいろんな人がいて、いろんな考えがあふれているようです。
あなたの中の「常識」って、どんなものですか?
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